蒸留水器の放射能

放射能に汚染されていない綺麗な水を作る方法
蒸留水器の放射能

蒸留水器で放射能は除去できるのでしょうか?

家庭用の蒸留水器が注目されたのは、やはり311の原発事故からではないかと思います。
それ以前から蒸留水を作る家庭用の蒸留水器は販売されていましたが、311以降に大きく注目されたと思います。
注目された理由は、安全な水を飲みたいという人が多くなったからですね。

では、蒸留された水は放射能が除去されるでしょうか?
少し調べてみました。

蒸留水で除去できるもの、できないもの


最初にも書きましたが蒸留水を作る原理をおさらいしておきましょう。 蒸留水機は、水を沸騰させて、出てきた水蒸気を冷却させることによってできた水のことです。
蒸留水器 なので、元の水に含まれていた不純物は取り除かれるというのが原理です。

そこで、問題となるのが沸点
水と一緒に気化してしまったら、蒸留する意味が無いですからね。
それで水道水の中に含まれている気になる物質の沸点を調べてみました。
次亜塩素酸ナトリウム 101℃
トリハロメタン 65℃

沸点が低いですね。これだと蒸発させることで水蒸気中に発散されて含まれる状態ですね(汗)
一般的には、水道水に含まれている不純物を取り除くには煮沸したほうがよいとされています。 水道水に含まれている化合物を除去するためには、10分以上の煮沸が必要とされているようです。

■参考
http://mimasaka.jp/intro/bulletin/1998/uzaki/index.htm
http://www.pref.mie.lg.jp/SUISHITU/HP/15527016719.htm

また、水に含まれている放射性物質に関しては、気化しやすいものは水蒸気として飛ばすとして、 気化しにくい物質は、そのまま水に残って凝縮されることになります。
この蒸発させて放射性物質を取り除く方法は、九州電力でも行っているようで、 蒸留器で蒸発させて蒸留水と放射性物質を含む濃縮廃液に分離し、 蒸留水をさらにイオン交換装置をとおして海に放流しているようです。

■九州電力
http://www.kyuden.co.jp/nuclear_real_genkai_qa_env

この九電の汚染水の処理方法より、放射能の除去としては蒸留水器を使うことが有効といえると思います。

より安全な蒸留水を作るために

以上のことより、気体になりやすい物質は気化させて飛ばす。 気体になりにくい物質は蒸留するのが、安全な水の作り方になると思います。

そのため、より安全な蒸留水を作りには、水道水は使わずに、 トリハロメタンや塩素などが除去されているペットボトルなどの水を使うのがよいといえるでしょう。

また、水道水を使う場合は、蒸留する前に、蒸留水器のファンの部分を外したまま10分間程度沸騰させた後に、 ファンをかぶせて蒸留水を作るのがよいといえるでしょう。

蒸留水器を使う際には、蒸留水気の出てくるところには活性炭を入れる装置が有るので、 蒸留水に含まれている物質を活性炭で吸着させることを必ず行うと良いでしょう。




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